瓦せんべいは、唐の時代に中国に渡った弘法大師空海が、皇帝に招かれた席で食したせんべいに感銘を受け、帰国後伝えたのが始まりと言われています。
「瓦」というネーミングの由来は、神戸・湊川神社に、氏子たちが瓦を寄進した際の記念に売り出されたとする説と、源平時代の神戸生田の森の合戦での勇者、河原太郎・次郎の姓をとって「河原せんべい」が作られたという説とがあります。
また、独特の焼印を押すというのは戦国時代に戦場において、家臣の大きな手柄に対し、武将が瓦の破片に紋印を描いて渡し、後でその瓦の数に対し恩賞を授けたという故事から始まったという説があります。
いずれにしても瓦せんべいは神戸の地で生まれ、歴史と伝統に息づく銘菓として広く愛され続けているのです。
かの著名な彫刻家棟方志功先生は、古くから弊社の瓦せんべい・瓦まんじゅう等の和菓子に大変興味をお持ちでいらっしゃいました。
1960年(昭和35年)、亀井堂本家の包装紙をデザインしていただけたらと、お願いにあがりましたところ、おいしいお菓子の販売に役立つのであればと、快くお引き受け下さいました。
以来、先生がデザインされ彫刻してくださった版画を、包装紙のデザインとして使い続けてきた今では、亀井堂本家の顔として皆様に親しまれております。
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